依存症を克服したければ、口癖を○○から○○にしよう。
みなさんには、辞めたいけど、辞められない悪い習慣はありますか。
例えば、
ダイエット中なのに、ついつい甘い物を食べてしまったり、
テスト期間なのに、気付いたらスマホをさわっていたり、
禁煙しようとしたけど、三日でまた吸い始めてしまったり。
そのような経験をお持ちの方は、今回の記事を読むことで依存症を克服できるかもしれません。
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依存症を克服したければ口癖を変えよう
依存症を克服したければ、口癖を変えましょう。
具体的には、「できない」から「しない」にしてください。
あなたがスマホ依存症を克服するために寝る前の一時間はスマホを触らないように努力していたとします。
しかし、友達からメッセージが届き、どうしてもスマホを開きたくなってしまいました。
そのような時、あなたは「スマホを触ることができない」と思うのではなく「スマホを触らない」と思うようにしてください。
それだけ?と思った人もいるかもしれませんが、この効果は大きく、さらに科学的に証明されています。
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「できない」と「しない」でどれくらい違うのか
消費者行動の研究者ヘンリックさんは次のような実験を行いました。
まず、女性被験者たちに、週に三回運動するなど、健康にかかわる目標を設定させました。
次に、挫折しそうなときに自分にどう語り掛けるかを指導しました。
例えば、仕事で疲れて、今から運動するのは面倒だと感じている時に、被験者の一部には「私は運動を休むことはできない」と言うよう指示し、残りの被験者には「私は運動を休まない」と言うように指示しました。
この二つのグループの目標達成率を比べると「休むことができない」と言ったグループは10%しか目標を達成できなかったのに対し、「休まない」と言ったグループは80%もの被験者が目標を達成させることができました。
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なぜ、言い方でこんなにも違うのか
なぜ、「できない」と「しない」でこんなにも効果が違うのでしょうか。
まず、「できない」は他人から強制された時の言葉です。
しかし、「しない」は自らの意思で決めた時の言葉です。
ここに理由があります。
人間は他人から命令や禁止をされると逆に命令や禁止の内容の反対のことをしたくなります。
そのため、「私は運動を休むことができない」と自分に言い聞かせてしまうと、さらに休みたくなってしまうというわけです。
みなさんも依存症を克服しようとしている時は、自分に言い聞かせる言葉に気を付けてみてください。